趣味は音楽。

アクセスカウンタ

zoom RSS 続・ビオラのサイズ

<<   作成日時 : 2009/03/22 07:03   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

先日、前の記事を書いた後に気になって、「ビオラ サイズ 理想的 理論的」などで検索すると、ビオラの理想的・理論的サイズは「バイオリンの3/2」としているものはぼちぼち見つかって、そのうち商行為に関わるページには、次のようなものがあった。

http://www2u.biglobe.ne.jp/~koga-gen/maker/bigviola/bigviola.htm
http://www.sarasate.net/viola/viola.html
http://violino45.exblog.jp/3616852/
http://www.yamaha.co.jp/edu/instruments/viola/history/index.html
http://brahmsop123.air-nifty.com/sonata/2007/02/post_18bb.html

他に、
http://www.basso-continuo.com/Musik/Dok026-j.htm
http://www.nicer.go.jp/lom/program/search/lomdetail.php?lomid=ipa-gz.0000000000000000000010788&kind=elementary&p_sdk[guidelineforteachingid]=01070301050200&use_support=t&inresult=t&uid=&orgid=&sid=&la=
https://www.kit-ya.jp/blog/index.php?eid=1213

なんてものも。後者はもっとよく調べたら何か出てくるかもしれない。

 しかしいづれも、なぜ振動数比の逆数がそのまま胴長の比率として用いられるのか、その理由を説明したものはない。説明を求めてwikipediaも見たが、相変わらず出典が書いてなくて役に立たない。そういえば The Viola Website てのがあったな、と思ってみてみたら、
http://www.viola.com/
が見つかったが、ここでも理由は不明。


度々参考にさせていただく佐々木朗さんのQ&Aはどうかな、と思ってみてみたところ、さすがに冷静で、
http://www.sasakivn.com/werkstatt/qa/violagraesse.htm
容積が一次元の比率の3乗であることとか、横板の厚みとか、そもそもの楽器のつくりとか、様々な要素があることを示していて、いつもどおり慎重である。これほどの知識と分析的理性を兼ね備えた人なのだから、「3/2説」についてもおそらく耳にはされていることだろうが、安易に「理想のサイズ」など提示せず、経験から判断して妥当な現実を述べる、これこそ知的誠実というものです。この中で氏は、楽器が大きいほど「朗々とした低音」はでやすい、と書いているが、しかし、「私の考えるヴィオラの限界大きさ(下限)は、日本人用の場合40.5cmです。そしてできれば41cmの大きさが欲しいところです。プロの場合には、これよりもさらに0.5cm多く欲しいところです。」とも書いていて、つまりこれくらいあれば、大き目の楽器とでも何とか比べられる、と言えそうである。この数字は、前回の記事で出た数値と大体一緒である(*前回は元記事が「バイオリンは350mm」としていたのをそのまま使ってしまったため、これより小さいが、355mmで計算し直すと40.57mmである。不手際でしたが、本質的でもないし面倒なので放置します)。
 同様の下限を設けている製作家にまつわるものも見つかった。
http://kanon719.fc2web.com/kuikennkoubou.html
この人は39.2cmまで許容しているらしい。


 ここでもあるように、サイズが大きくなるほど、低音の出方が良くなるのは、確かにそうであろう。しかし、この場合、理想のサイズとして持ち出されたバイオリンとの比率は、果たして関係あるんだろうか。つまり、低音が「理想的に」鳴る楽器のサイズは、もはやバイオリンとの容積比からは導けないのではないか、ということである。大体、ビオラとバイオリンの両方にいくらかでも腰を入れて取り組んだ人ならば、バイオリンとビオラで同じGの音を出して、ビオラのほうが遥かに豊かに鳴ることは、自明のことのように思われる。つまり、バイオリンの開放Gの鳴り方だって、「理想的なビオラ」の開放Cと比較しうる相対的音量は、出ていないのではないか?これは、とりもなおさず私自身が感じたことであるが、今度他の人にも聴いてみなければならない。

 このように考えてくると、そもそも、どうしてバイオリンを基準にして、理想的なビオラのサイズを求めなければならないのか、疑問が生まれてくる。「ビオラは理想的なサイズよりもだいぶ小さい」という発想は、バイオリンとチェロをデフォルトスタンダードとし、その間のちょうど良さそうなサイズにビオラが納まっていない、という幾分冷静さを欠いた直感から生まれたものであると考えて間違いないであろう。これだけ根拠が不明瞭な情報が行き交う背景には、この問題自体がマイナーで、ろくに検討されていないということがあるのだろう。試しに、「チェロのサイズ 理想的」などのキーワードで検索しても、それらしいものは唯のひとつも引っかからない。
 これに加えて、「ビオラの理想のサイズはバイオリンの3/2」という、振動数比を胴長比に当てはめただけの乱暴な理屈が、たいした反省もされず延々と受け継がれているのは、思うに、ほとんど誰も、「理想のビオラ」を、現実に目にしたことも、その音を耳にしたこともない、というのが最大の要因なのだろう。

 何となくこんなことを考えながら、Web上の資料を収集していたら、はたしてこんなものに出くわしたのであった。
@http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%82%AF%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%88
Ahttp://www.newviolinfamily.org/8tet.html#anchor1393794
Bhttp://www.hutchinsconsort.org/index.php

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
続・ビオラのサイズ 趣味は音楽。/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる